恋焦がれて見た夢

まっすぐに

すばるに恋い焦がれた季節

私はしばし呼吸を止めた。わけがわからずこみ上げてくるものがあり、今度はそれを誤魔化すように薄く笑った。

 

記憶を辿れば中学2年の夏、姉に着いて行ったのが初めてのライブだった。あの日、あの瞬間の出来事は10年経つ今でも鮮明に蘇ってくる。初めて会場に足を踏み入れた時の空気、音、匂い、自分の鼓動、圧倒的な違和感との遭遇だった。全てが焼き付いて、きっと忘れたくても忘れられない。 

ときどき懐かしむように当時一緒に入った子とその話をするときはお互いの目が当時と変わらないお互いを捉えている感覚がして、混じり気のないあの頃の自分達の面影に勝手に恥じ入ってはわざと消さないでいる。

 

こんな話をしていると青春=関ジャニ∞が成り立つ私のこれまでの人生がすごく綺麗なものに思えるけど、渋谷すばるは決して青春の一言では言い尽くせない。そんないきものがかり的な言葉じゃ言い表せないほど、彼は私の人生そのものだった。すなわち私の命そのものだった。

 

自分で初めてすばるの団扇を買ったのもそのコンサートで、それまでは関ジャニ∞みんな好きで担当なんて決められないって中学生なりに本気で思っていて、一人選ぶなんてそんなたいそうなことができる覚悟もないままにぶっちゃけ誕生日が一日違いってことに運命感じちゃって担当にした。

その頃からなかなか人を信用しない、人を本気で好きにならないっていう完璧主義でプライド大事な性格が出てたんだなって今では思えるけど。

でも知れば知るほど好きになってって、気付いたらすばるくんの姿ばっかり追うようになって、すばるくんの声を探すようになってってた。

一番知ってるからもっと知りたくなるのか、好きだから知りたくなるのか、怖いから知りたいのか、団扇を買ってしまった義理なのか、わからないけどたぶん全部あった。

 

すばるくんの好きなところを3つあげてって言われたらなんて答えようかなってことを常々考えていたんだけどマザコンなところも放送禁止用語バンバン言うところも古着好きでおしゃれなところも笑い皺もぶりっ子なところも好きだし、まあ当たり前に3つなんて絞れないけど、

すばるくんのどこに惚れた?って聞かれたらheatup収録 大阪ロマネスクの入りの一択で。あれ聴いた瞬間、鼓膜ごとすばるくんに落ちてった感覚が今でも残ってて。鼓膜から心臓繋がってるみたいに胸がキューーーーってなるあの感覚。

 

その後、すばるくん担当って決めてからは案の定心がざわつきっぱなしで、治安悪いすばるくんみてテンションの浮き沈みに一喜一憂したり機嫌悪い?ってファンに怖がられるすばるくんとか、動画サイトで見つけたジュニア時代(チョンッチョンに尖ってたころ)のprayのすばるくんとか、見るたびハラハラして、どこか影があるって言葉じゃ言い尽くせないすばるくんの人間味に、気付いたらどハマりして抜け出せなくなってた。団扇を買ってしまったあの日から、意地が依存に変わり、愛と勘違いしながら、あなたを愛していた。
すばるくんはただひたすらに全身全霊で渋谷すばるを生きていた。こんな俺でいこうとか、グループのなかでこんな存在でいようとか、そんな、うまく生きるためだったら誰でも考えるような、ましてやアイドルグループの一員だったら考えない方がおかしいくらいのこと、すばるくんから感じたことは、そういえば一回もないままだった。
渋谷すばるはただ生きてた。嘘がなかった。
関ジャニ∞ 渋谷すばる 】という人間を確立してた。本当に本当に強い人だった。強くて脆くて儚くて、瞬間を生きていた。

 

東村アキコ先生のかくかくしかじかでこんな台詞があって、

私達は毎日、小さな嘘をつきながら大人になって、大人になったらその嘘の量は2倍にも3倍にも増えて、毎日毎日色んな人に気を遣い、色んな人に気を遣わせ、もう何が本当で何が嘘なのかわからない世界を生きていて、なんだか毎日情けないやら悲しいやらで、そんな時はいつも先生のこと思い出します。 ねえ先生、先生。私の先生。

これ読んだ時真っ先に浮かんだ私の先生は、すばるくんだった。

この春から就職して、目上の人に失礼のないよう、そればっかり考えながら、仕事を全うしようとして、いまはそんな自分に慣れたけど最初の頃はそれが自己嫌悪で、「お世話になっております、お手数おかけします、恐縮です」をなんの感情も言えるようになった時、仕事がスムーズに進むようになった実感を得たと同時に、大きなものを失った感覚になった。そんなことも社会人の常識として当たり前に植えつけられ、なんの疑問も持たずに組織に合わせていく毎日を生きながら、大人になるって諦めることなのかと最近は思う。
諦めることが大事とか、正しいとか間違ってるとかじゃなくて、ただ、情けないやら悲しいやら、虚しいやらで。

 

 

偶然か必然か就職したタイミングで発表されたすばるくんのジャニーズ事務所退所発表で、思っていたよりも簡単に私の前からすばるはいなくなった。

私にとって渋谷すばる
命 血 心臓 憧れ 愛 鼓膜 脳 幸せ ありがとう 生きる 燃える 真っ赤 宇宙 道しるべ 手 想い ひとつ ONE まっすぐ

で、

夢 とか 希望 って言葉が浮かばないのは、すばるくんは絶え間なく瞬間を生きていたからかなって。
すばるくんの存在が希望なんじゃなくて、希望がなくても生きてるだけで強いんだよって言ってくれる。こんな生き方があるって教えてくれた、そんなアイドル。

ライブに行くたび、すばるくんが全身全霊で歌う姿を見つめるたびに、命の削れた破片がキラキラ飛んでいく様をみて、その強さと美しさとむき出しの命に、胸が痛んだ。
遠くへ遠くへ行こうともがく宇宙に行ったライオン、がむしゃらで不器用なツブサニコイ、手を伸ばして寄り添ってくれたalliswell、関ジャニ∞のバンドが大好きなんだって伝わる笑顔のLIFE、思い出すだけで胸がいっぱいになる。

大好きっていっぱい伝えられて嬉しかった。人生を共有できてよかった。すばるくんがすばるくんでいてくれたから私は私でいられた。同じ時代を生きてくれてありがとう。歌を届けてくれてありがとう。


ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと愛しています。 

 

 

空から蛍光の黄色をスプレーしたように何もかもがまぶしくてよく見えないけれど、彼が笑っているのはわかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私へ
ジャニーズコンプレックスの話がしたかったのにすばるくんへの愛で終わっちゃうところが全然変わらないね。
私より

 

まさかいまこんな担降りブログじみた文書くなんてほんと一年前は思いもしなかったけどね。
でも今は3日に一回「すばるくん元気かな泣」って思うだけで、まあそれしか思いようがないってのが本当なんですが。あんなに愛した関ジャニ∞渋谷すばるがいない今を、生きてる。

 

大人になるとは諦めること
愛とは受け入れること なのかな      

 

 

さー次はいまめろめろになってるSixTONESの田中樹ちゃん23歳のことを語彙力2の脳で書くぞー!!!
ジャニーズってバカみたいに楽しいし人生はバカになったもん勝ちに決まってる